2016年08月21日

【iOS通信】安全対策について(落水したら)

こんにちは。
ニセHEPPO 3号です。
今回は、お馴染みの安全対策についてです。

先日、船舶の特定免許の講習を受講しました。

船舶の特定免許講習では、主に次の2点の講習があります。
(1) 転覆/沈没しないための操船(追い波の危険性について)
(2) 退船し漂流する時の心得

2番目の「退船する場合」というのは、船を捨てる時の話になります。
講習では、救命ボートに乗り込む話がメインでしたが、手漕ぎやスモールボートでは状況が異なるでしょう。水中に浸からなければいけなくなります。
また、手漕ぎボートの転覆時も水中に浸かりますね。

退船時や落水で、もし水中に浸からなければいけない場合、水温と生存可能時間の関係性の話が出てきます。
なぜなら、水難事故での最大の死亡原因は、体温低下によるものだからです。

水温と生存可能時間の関係を表したものが、HEPPOさんのブログで皆さんお馴染みの以下の表になります。


(HEPPOさんのブログより無断で拝借しました。)

さて、この表なんですが、この表が成り立つにはある条件があります。それは「衣類を着用しない場合」です。(水着を想定していると思われます。)
衣類を着用している場合、生存可能時間(意識保持時間)はもう少し伸びます。

例えば、衣類を着用しない場合、水温5℃では有効意識保持時間は30分程度ですが、衣類を着用している場合は1時間程度です。

着衣だと単純に時間が倍になる訳ではなく、水温10℃前後までは着衣なしの場合と平行線です。しかし、10℃を超えたあたりから、着衣の場合の有効意識保持時間は飛躍的に伸びて行きます。

そうです。
水中であっても、衣類を着用していることで、ある程度体温が保たれます。衣類と体との間に暖かい水の層ができ、体温の低下を遅くしてくれます。

着衣なら安心しろと言っているのではありません。
「服を脱いだりするな」と言うことです。

着衣には、長靴や手袋、帽子も含みます。
ライフジャケットで浮力が確保されていれば、着衣は邪魔にはなりません。
体温低下の観点から、むしろ着衣を脱ぐのは NG です。

先日の講習で、旅客船から退船する際には「まず着られるものを着込め」という内容がありました。
これは私、ニセHEPPO 3号にとっては意外でした。

水中での動きを妨げる衣服は少ない方が良いと思っていましたが、誤りでした。浮力が確保されていれば、動きやすさは二の次です。

ボートが転覆し、救助に時間が掛かることが想定されたら、一番気を付けなければいけないのは体温の低下です。
着衣を脱がないことを、覚えておいて下さい。
posted by こっとん | Comment(2) | TrackBack(0) | iOS通信 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ios通信、すっかり常態化しましたね(笑)!?

ところで、服を脱ぐのは御法度(゜ロ゜)?
かなり意外でした。
服と肌の間の海水が暖まれば確かに体温低下には抵抗できますね。

ちなみに胴長を履いているときにボート屋さんから海に落ちたら足の方が浮いて逆さになるから直ぐに脱ぐように言われたような覚えがありますが、胴長も脱いではダメなんですか?
Posted by AP at 2016年08月26日 23:30
APさん、こんにちは。

胴長を脱げと言うのは、姿勢の問題ですよね?
それは体温の問題とは別の問題です。

物事は、状況を捉えて、その都度判断です。
パターンだけで捉えられるものではありません。
胴長を履いていて落水した場合は、必ずこうしなさい、は無いです。

車を運転していて右折する場合のことを考えてください。
「この交差点はこのタイミングで曲がる」なんて言えないですよね?
必ず、その時その場の状況を捉えて、その都度判断です。
同じ状況は二度とありません。
パターンだけで捉えていたら、必ず事故ります。

パターンは、物事を考えやすく捉えやすくするだけです。
物事は、その都度状況を考慮して判断する必要があります。

「胴長を履いているから絶対にこうしなければ」は無いです。
脚が浮いてしまいそうだったら、脱ぐなり中に水が入るようにするなり、その時その状況に合った判断をして行動すべきです。

例えば一度脱いでも、救助までに時間がかかりそうだ、体温が低くなりそうだと判断したらまた履くという選択肢もあるでしょうし、履き直しすることが困難だったり、履く必要がないと判断することもあると思います。

言われた意味や状況を捉えて、ことが起こったその時に最適解と思った行動をすれば良いと思います。
Posted by ニセHEPPO 3号 at 2016年08月28日 00:44
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