2013年02月22日

【講座】NS釣り講座@油壺 (Rev.01-00 正式版)

微修正した正式版をリリース致します。
前回のものに上書きしようかとも思ったのですが、比べてみたい方もいらっしゃるかと思い残しました。
あまり変わってはいませんが、ご参考にどうぞ。

2013/02/22 版
ー NSで、大物狙い ー

コマセ釣り講座に続いて、僭越ながら「NS釣り講座」を書いてみました。
コマセ釣りでは、「チャリコ釣り」でしたが、NS 釣りでは、いきなり大物が狙えます。
あなたにも、油壺で大物を釣るチャンスがあります!

なお、ここに記しているのは、執筆時点での私「こっとん」の釣り方です。
おそらく、もっと良い釣り方があると思います。
この講座の内容に囚われず、ご自分でいろいろ試されて、より良いフィッシングライフをお送り頂きたいと思います。

目次
1.準備
2.エサの選び方/装餌法
3.釣り方
4.潮が速いとき(ガン玉の打ち方)
5.その他


1.準備
道具立て
NS釣法の道具立ての一例をご紹介します。

竿
40号 1.7m 程度の船竿。または、30号 2.7m 程度の竿。いずれも、ガイドは少ない方が糸の出が良いでしょう。
ちなみに私の使用している竿は、アマノ釣具の レッドバロン 40−170 ですが、ガイドは15個ほど付いています。多めと言えます。もっと少ない方が良いと思います。
1.7m 程度の竿ですと、リールのスプールを押さえていても竿先に手が届くため、糸を出す際、素早く糸が出せます。
調子は、短竿の場合はおそらく先調子のほうが良いと思います。なぜなら、フッキング性能を考えたとき、胴が硬めのほうが良いからです。
長い竿の場合は、胴調子を使うようですが、私は長い竿を使用したことが無いので、理由は分かりません。

上記の通り、1.7m と言ったり2.7m と言ったりしているように、要は自分で使い易いと思ったらそれで良いということです。あまりこだわらなくても良いと思います。

リール
タナカウンター付き、メカニカルブレーキ付きで、スプールの回転がスムースなもの。
道糸5号〜6号が100m 以上巻けるものが好ましいでしょう。出来れば150m。
有名なリールが、SHIMANO 社製の チタノス タナトル 小船 GT500 または GT1000 ですが、これらは既に製造が中止されています。
入手するには、ネットオークションや中古釣具店などで探すしかないでしょう。

チタノス タナトル 小船 GT500、1000 以外にも、上記の条件に当てはまるリールはあるかと思います。
私の試したところだと、ミリオネアICV300、ハイパータナセンサー真鯛300 などが利用可能でした。

道糸
フロロ4号〜6号100m以上。
ナイロンサスペンドタイプでも可ですが、水を吸うので、乾かさないと変質しダメになります。
ナイロンは、水を一度吸わせないと潮なじみが悪いようです。始めて使用するナイロン糸は浮いてしまい、釣りになりません。
ただ、水を吸わせて乾かさないでおくと、変質してしまうようです。
フロロは水を吸わないので、長持ちです。
また、潮なじみが良く、沈下も早いです。

リールが チタノスタナトル小船 GT500、GT1000 の場合、5号が最もカウンタ表示が正確ですので、5号を巻くことをお勧めします。
もちろん、4号を巻いて糸の長さを稼ぐのもアリです。

ハリス
フロロ3号〜5号。
竿の長さ以下の仕掛けを作ると、取り込みが楽です。
道糸とハリスは直結するため、取り込み時に竿先より巻き込んでしまうと、急な引き込みがあっても糸を出せなくなります。
取り込み時には巻き込み過ぎに注意しましょう。

ハリ
マダイ針、チヌ針など、オキアミが付けられるハリなら何でも使えると思います。
私が使っているのは、PEマダイ の8号〜11号程度です。
9号、10号を標準的に使用しています。
多少、大きめのハリでOKです。
食わないときのみ、小さくします。
大きめの方が、針掛かりが良く、しかも外れにくいです。

ハリがオモリの役目もします。
重いハリと軽いハリを使い分けるか、一つのハリでガン玉等で調整するかはお好きな方を選択してみて下さい。

ガン玉
潮が速いときは、仕掛けにガン玉を打つのも一つの方法です。
重さは、B〜5B 程度(3B の出番が多いです。)を使っていますが、油壺以外では使うべき重さが異なると思います。

エサについて
付けエサはオキアミ、撒き餌にはアミコマセを使用します。
(神奈川県下では、一部地域を除いて、遊漁船におけるオキアミコマセの使用は禁止です。ボート釣りの場合はどうなのかは微妙なところですが、規則に準じておいた方が良いでしょう。)

私は、付けエサはオキアミブロックを買いその中から選んでいます。
アミコマセは、1日2kg 程度は必要です。1kg では足りないと思います。
また、海岸で砂を採取しておく必要があります。砂コマセを作るためです(後述)。

仕掛けについて
竿の長さまでのハリスに、枝スを出します。
枝ス同士の間隔は、1m くらいが良いでしょう。
ちなみに私の仕掛けは、全長1.7m、下針から1m のところに枝ス20cm 程度が1本出ています。
長い竿を使用すれば、もう1本枝スが出せますが、青物以外が枝スに食って来ることはあまり無く(ガン玉を打ったときは除く。後述)、「コマセ効果がある」程度に考えていた方が良いと思います。

道糸とハリスは、接続器具を使わずに直結します。
電車結びで十分です。

2.エサの選び方/装餌法
付けエサは、チャリコ爆釣講座に準じます。

肝心なのは、コマセです。
コマセはアミコマセを使用しますが、ご存知の通りオキアミとアミコマセでは、潮の流れによる拡散の性質が若干異なります。
端的に言って、海面から両者を流しても、分離してしまいます。
では、どうすれば良いか、と言うと、アミコマセに砂を混ぜます。
つまり、砂コマセを作ります。
混ぜる割合ですが、私が作っている砂コマセは、アミ2に対して砂1くらいです。
物の本によると、アミ1に対して砂1から2と書いてあります。
おそらく、潮の速さによって調整をしなければならないもので、ある程度の経験が必要なのではないかと思います。

私は、コマセと付けエサは、基本、同調しないものと思っています。
コマセが近くにあれば釣れるのではないかと考えています。
特にタイは、コマセに突っ込まない性質がありますので、同調しなくてもタイは釣れるのでは無いかと思っています。

3.釣り方
a) 準備
仕掛けの準備に入る前から、釣りは始まっています。
まず、ボートをアンカリングしたら、まずコマセを準備して一つまみ撒きます。
即ち、仕掛けを流す以前に魚を寄せます。
多少多めに撒いた方が良いと、物の本には書いてあります。
仕掛けを準備しつつ、30秒から1分ほどの間隔で、コマセを撒きます。
このときのコマセは、同じ地点に撒くのでなく、広範囲に撒いて良いのではないかと思っています。
例えば、ボートの舳先部分と、トモの部分と、左側と右側といったようにです。
仕掛けの準備が出来たら、付けエサを付けて仕掛けの投入です。

b) 仕掛けの投入
まず、投入する前に、コマセを連続して2〜3回撒きます。
そして、仕掛けを海面に出します。
竿を手に取って、糸を出します。仕掛けが沈み始めたら、またコマセを連続して2〜3回撒きます。
ただし、ソウダガツオなどの青物がうるさい場合は、仕掛け投入前後のコマセは無くします。

NSの仕掛けを流し始めるタナまで、糸をどんどんと出して仕掛けを沈めて行きます。
まずは、タナがどの辺りか分からないと思いますので、潮の速さを見極めてどの辺まで糸を出してよいか判断します・・・と書きたいところですが、見極めるのは困難です。
油壺では、水深16mほどでは、12m 程度から始めれば良いと思います。
ただし、真下に糸が入って行くような場合は、タナがもっと浅いこともありますので、念頭に入れておいて下さい。

c) コマセを撒く
仕掛けを沈めている最中にも、30秒から1分間隔くらいでコマセを撒きます。
また、流しの開始位置に到着し、流し始めてからも、適当な間隔でコマセを撒きます。

d) アタリを待つ
流しの開始位置に到着したら、仕掛けをゆっくり目に流し始めます。
スプールがスルスル、停止、スルスル、停止、と少しの停止を挟んで回転するようにメカニカルブレーキを調整します。

ただし、このスピードは、魚がスレていないとき用だと思います。
アタリにアワセて乗らなかったとき、次の流しは魚が警戒します。
そのときは、もっと早目に流した方が良いようです。
また、そういったときにはエサの食い込みが浅くなりますが、2尾がけにすると食い込みが良くなるケースが多いです。

ゆっくり目に流すのは、時間が掛かります。
なので、活性が高いときは早目に流して、タナを掴んだらゆっくり目に流すのも一つの戦略と思います。

また、停止が間に入ることが誘いになっています。
早目に流して、適当な間隔でスプールを止め、誘いとするといった流し方もできます。

流しつつ、アタリを待ちます。
アタリは、スプールが高速回転するのではっきり分かります。
アタリを待つときは、スプールがバックラッシュしないように、すぐにスプールを親指でサミングできる体勢で待ちます。

もちろんこのアタリを待つ間にも、コマセを撒きます。

e) アタリがあったら
アタリがあったら、素早くスプールをサミングします。
同時に、カウンタの数字を見て覚えます。
少し待って、竿先に重みが乗ったら、大きくアワセます。
短い竿の場合、竿を立てるのではなく、竿先だけでなくて竿尻も持ち上げる感覚でアワセるとアワセ損ねが少ないようです。

カウンタの数字がタナになります。
次回の流しはこの前後を集中的に狙います。
具体的には、3〜5m ほど手前まで糸を出し、そこから流し始めます。

f) やり取り
大きなタイが掛かると、はじめに走りますので、まずは耐えます。
走りが止まったら、ポンピングで寄せて来ます。
水面に近いところまで来るともう一度引きますので、また耐えて下さい。
糸がフロロだと、ナイロンほどではないものの伸びがありますので、ハリが外れることはあまりないと考えて、慌てずに寄せましょう。

g) 取り込み
魚が水面下まで来たら、タモを差し出して魚をそこに誘導します。
タモ取りが成功したら、油壺でボートを出せて、良い釣りができたことに感謝しましょう。
もちろん、「貸しボート油壺」の方々にも感謝です。

h) アタリが無かったら
適当な距離まで流して引き上げます。
だらだら流すのは、情報収集の観点から好ましくありません。
エサが無かったら、エサ取りのタナまで流れていますので、今後はもっと上まで流せば十分です。
エサが残っていたら、狙うタナはもっと先です。次回は回収した距離程度まで糸を出して沈め、さらに長い距離を流してみましょう。

ただし、フグがいる時は、上のほうのタナでエサが無くなります。
ハリが無くなって来るときはフグが居ますので、フグのタナをかわす意味でやや深めから流しを開始しましょう。
コマセは少なめにします。

i) 糸が出て行く速度について
仕掛けが出て行くに従って、糸に対する潮の抵抗が増え、仕掛けはだんだんと速く出ます。
例えば、私が使っている仕掛けの場合は、15m で糸が自然に出始め、22m で少し速くなります。
この状態が、潮に乗っている状態と考えられますが、速度は調整した方がよいのではないかと思います。
即ち、メカニカルブレーキは、潮への乗り方で調整する。
もし、何も調整せずに流してアタリが無い場合は、調整してみて下さい。

また、潮は、通常、3層に分かれると言われています。
上潮、中潮、底潮 の3層です。
底潮は流れが速くなったりします。
底潮に入ったら、速度が変わるので分かります。
今までの感触ですと、中潮と底潮の境目付近や、底潮まで流し込むとアタリがあることが多いのではないかと思います。(マダイの場合です。)
某 HP の記述ですと、底潮が重要で、底潮で食うことが多いとあります。
速さが変わったら、海中の潮目と考えて、頭の中で想像して流してみましょう。

4.潮が速いとき(ガン玉の打ち方)
潮が速く、仕掛けが横に流れて行ってしまうときは、ガン玉を打ちます。
ガン玉は、枝スの根元あたりに打つのが良いと思います。

ただし、ガン玉をこの位置に打つと、枝スの付けエサが一番下になり、仕掛けがくの字に折れた格好で流れて行くと思われます。
この場合、下になっている枝スに魚が食って来る確率が高くなります。

ガン玉を打つと、当然ながらコマセと沈下速度が変わります。
ところが、ガン玉の有る無しに関わらず、普通にコマセを撒いても釣れます。
本来なら、コマセも重くする必要があるのでしょうが、油壺は水深が浅いせいか、あまり関係がありません。

5.その他
a) コマセの撒き方考察
コマセは、付けエサを包むように流すのが良いと言われているようですが、実際、付けエサとコマセは同調していないと思われます。
なので、竿先に近い位置からコマセを撒くのは、あまり意味が無いかも知れません。
前回の動画では、竿先近辺からコマセを撒いているところしか映っていませんが、実際、他の流しでは、手元で撒いたり、もっと舳先(つまり背後)で撒いたりしています。
長い距離を流す場合は、このように「広範囲に撒く」ことも一つの戦略かと思います。

コマセが同調していないと考えるのには、もう一つ実験結果があります。
実験のため、ボートの上からオキアミを数匹、オキアミを付けた仕掛けと共に撒いてみました。
すると、仕掛けのオキアミは、明らかに、コマセのオキアミより速く沈んで行くのです。
当然と言えば当然です。ハリという金属が付いているのですから。
つまり、付けエサと同じコマセを用いても、同調はしていないということです。

b) 片天秤コマセ釣りとの関係
私はボートをアンカリングしたら、まず片天秤コマセ釣りから入って NS に移行することが多いです。
これは、片天秤で釣ってみて活性を見るのと、コマセを効かせて魚を寄せるためです。
釣り方としては、片天秤の方が時間が掛からず効率が良いので、片天秤で釣れるようならそのまま片天秤で釣ります。
そして片天秤で釣れなくなったときが、NS の本領発揮です。

c) 短竿と NS との相性
短竿だと、流し始めの距離まで糸を出す際に、素早く糸が出せます。
竿先に手が届くので、竿先の糸を持ち、竿先から糸を出す事が可能です。
詳細は、【動画解説】NSで真鯛52cm@油壺 をご覧下さい。

以上です。
posted by こっとん | Comment(2) | TrackBack(0) | NS釣法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バイブルですね。
名人の文章にありがちな、お仕着せがましいところがないので素直に受け取れます。
釣りの奥深さを感じますね。

ビシコマセでもなんとかNSのいいところを反映したいと考えています。私のブログにこっとんさんの前回の好釣ぶりを引用させて頂きましたのでご了解下さい。

本日はまた油壺ですね、釣果を楽しみにしています。
Posted by 五目漁師 at 2013年02月23日 13:24
五目漁師さん、コメントありがとうございます。
ビシ釣りもそうですが、NSも一筋縄では行かないですね。
本日の釣果は・・・。
後ほど記事に致します。
Posted by ブログオーナー at 2013年02月23日 18:39
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