2012年08月07日

It's ICV 150 の電池を交換

こちらの記事は、分解して電池交換方法を探りつつ、交換に成功した記事です。
電池交換のみに的を絞った記事もありますので、併せてどうぞ。(2013/9/7 追記)

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アジ釣りで大活躍してくれた It's ICV 150 ですが、コマセタイマーなどの音が鳴る度に、液晶の文字が一瞬、薄くなる現象が発生しました。

スピーカーに電力を取られることからの、電圧不足と考えられ、電池の消耗が疑われます。

さて、この It's ICV 150 ですが、DAIWA(グローブライド)さんのホームページにも書いてある通り、「電池交換はアフターサービス対応」なのです。
自分では交換できない。

取扱説明書を見ても、やり方が書いてありませんし、展開図にも電池がどこにあるか書いてありません。

さて、今回は、このリールの電池が交換可能か、分解して確かめることにしました。

P1020910.JPG
It's ICV 150 です。レフトハンドルタイプです。
ライトハンドルタイプは、構造が左右逆になっていると思われます。分かりにくいですが、写真を左右逆に読み替えて下さい。

では、分解して行きましょう。
まず、ハンドル部分から行きます。

P1020911.JPG
ハンドル軸をカバーしている、銀色にメッキされた楕円形の部品を取り除きます。
裏側、つまりハンドルのドラグノブ側に、ツメが出ていますので、これをマイナスドライバーなどでちょっと押してやります。
両側やると、簡単に取れます。

P1020912.JPG
次に、ハンドルを留めている金色のナットを、レンチなどで緩めて取り除きます。
(レフトハンドルタイプは逆ネジなので、注意が必要です。)
ナットが取れたら、ハンドルも取ります。

P1020913.JPG
ワッシャー(1枚)と、ドラグノブを取り除きます。

P1020914.JPG
ワッシャーが何枚かと、それを半分包んでいるメッキされた部品がありますので、ワッシャーがバラバラにならないようにまとめて取ります。

P1020915.JPG
ここまで来れば、ワッシャー1枚とベアリングが見えます。これは取らなくても大丈夫です。

次に、ハンドル側のカップを止めている、4本のネジを取ります。
P1020916.JPG
細いネジは、リールの反対側まで突き抜けていますので、少々かたいです。

(ここまで分解してきて言うのもなんですが、結果から言って、上記のかたい細いネジ2本が取り外せれば良いようです。つまり、ハンドルの反対側のカップが取り外せれば良いです。ハンドル部の分解もいらないと思います。)

4本とも抜くと、カップが取り外せますが、こちら側は取り外す必要は無いと思います。
P1020917.JPG
リールの標準的な構造をしています。

反対側も外れます。
P1020918.JPG

カウンタ部を固定している枠も簡単に取れます。
P1020919.JPG

さて、電池はどこでしょうか?

カウンタ部に小さな電池が入っている可能性があります。
シマノさんの '95 以前くらいの SLS 小船 GT やマダイスペシャルがそうでした。

カウンタ部を開けます。
P1020920.JPG
小さなネジ4本でとまっています。

開けました。
P1020922.JPG
基盤が見えますが、電池らしいものはありません。
厚みから考えて、基盤液晶面側はほとんど液晶が占めていて、電池の入る隙間は無いでしょう。

となると、カウンタ部から線がつながっている、ここ以外に考えられません。
この部分は、スプールの回転を検知するものかと思っていましたが、ここに電池も入っているはずです。
P1020923.JPG

ネジ4本でとまっています。
開けます。
P1020924.JPG
電池がありました!
CR2032 です。
(ここにスピーカーもありました。)

この電池なら、うちに在庫があったはず。
取り替えちゃいましょう!

おそらく、電池を抜いたら5分以内くらいで換えないとメモリ内容が吹っ飛ぶと思います。

換えました。
すると、電源が入り、「150」という表示がカウンタに出ました。
おそらく、チェック用のメッセージと思われます。

電源を OFF にして、もう一度電源を入れてみました。
0.0 の表示が出ました。
OKのようです。

あとは、逆の手順で組み立てて行きます。
電池室のフタをしめるとき、Oリングがちゃんとはまっていることを確認しながらフタをしましょう。
ここに水が入ると、電子系統が全てやられると思います。

ハンドル側のカップをはめるとき、「糸止め」がちゃんとセットされているか確認して下さい。
P1020925.JPG

組み上げて、電源を入れてみました。
P1020926.JPG
糸を出すと、ちゃんとカウントされています。
スピーカーから音が出ても、液晶表示は薄くなりません。

もともと入っていた電池の残量を確認してみました。
P1020927.JPG
まだ使えるようです。
電圧降下による液晶画面の輝度低下には、それほど神経質にならなくても良いようです。


・・・と言う訳で、It's ICV 150 の電池交換に成功しました!


ボート釣りへどうぞ



追記です。


It's ICV 150 で、ハンドルでクラッチが戻らない場合にどこを確認したら良いかです。

下の写真の、中央にある銀色でメッキされた小さな部品を確認です。
位置と、右にあるバネがちゃんと部品の中に入っているかです。
すなわち、メッキの部品の右端に穴が空いていますが、この中にバネの先端がちゃんと入っているかということです。
写真の位置は、クラッチを切った(スプールフリーの)位置です。
クラッチを切っていない状態だと、もっと右にあります。
P1020928.JPG

仕組みとしては、下の写真にある、メインギア下部のギザギザが付いた部品と噛み合うことで、クラッチの戻りを実現しています。
P1020929.JPG

クラッチを切ると、メッキされた小さな部品がギザギザの部品のギザギザ部分に接触します。
下の写真がその状態です。(ぼけた写真になってしまいましたが・・・。)
P1020930.JPG

で、ハンドルを回すと、ギザギザの出っ張りが、メッキされた部品を右側へ押し戻します。
押し戻されると、クラッチが入ることになります。
posted by こっとん | Comment(12) | TrackBack(0) | ボート釣り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩は。
同じリール使っています。

クラッチがハンドルを回しても戻らず(ワンプッシュONクラッチレバーでは戻る)、こっとんさんの解剖手順書を見ながらギアボックスを開け、とりあえずやみくもに注油してみました。

結局直りませんでしたが、ギアボックスの開け方、電池交換の仕方、非常に参考になりました。
Posted by 五目漁師 at 2012年08月08日 21:31
五目漁師さん、こんばんは!

ハンドルを回してクラッチが戻らないときに確認する部分を追記しました。
必ずその部分が原因かはわからないのですが、可能性としては高いです。
ご参考にどうぞ。
Posted by ブログオーナー at 2012年08月09日 01:37
こっとんさん、おはようございます。
いやいやまいりました。ずいぶん詳しいですね。私なんかは、どこかのバネが飛び出すんではないかと冷や冷です。

実は、今日伊東に行ってまして先ほどやっと料理を終えたところです。明日ゆっくりと記事を見せていただき慎重にチェックしてみます。
このリール多くの人が使っていますので裏マニュアルになりそうですね。
Posted by 五目漁師 at 2012年08月10日 02:33
五目漁師さん、コメントありがとうございます。
ぜひ、上記のまわりをチェックして見て下さい。
ちょっと思いついたことがあるので、今度、このリールの簡単改造記事を書こうかと思っています。
明日部品を注文します。
部品到着は、1週間後なので、それくらいに記事が書けると思います。
ちなみに、性能は変わらないです。お遊びです・・・。
Posted by ブログオーナー at 2012年08月10日 22:56
こっとんさん、はじめまして!
いつも楽しく拝見しています。
最近は大津に来られてるんですね。私は油壺には行ったことがないので、興味津々です!もちろん赤い魚にも!!

今回の記事、私もIt'sICV150Lの電池式(とバイキング!?)を使っているので、大変興味深く読ませていただきました。なんせ魚探がないので、カウンターだよりです!
電池切れや故障の際には参考にさせていただきます。

ではまた。
Posted by まるまつこうじ at 2012年08月10日 23:28
まるまつこうじさん、はじめまして!
コメントありがとうございます!

次回釣行は、油壺を予定しているんですが、風向きが悪くなかなか難しいです。
タイ釣りを忘れてしまいそうです。

油壺は根の近辺で釣る訳ではないので、魚探なしで平気です。
特に定置網は、目に見えるポイントですので。
定置網以外で釣ると、GPS は手放せなくなりますが・・・。

しかし、バイキングとは、恐れ入りました。
やはり、良いものはいつまでも良いということでしょうか。
Posted by ブログオーナー at 2012年08月10日 23:45
はじめまして、一丸(かずまる)といいます。
検索エンジンで飛んできました。自分もイッツ150の愛用者です。しばらく使っていると、ハンドルを回してもクラッチが戻らなくなるのは、このリールの持病のようです。写真にもあるメッキのパーツを良く見ると、ギザギザがあたる部分がかけていると思います。確認してみてください。もしかけていたら、キックレバー100円なのでチャレンジされてみてはいかがでしょう?
Posted by 一丸 at 2012年08月26日 20:29
一丸さん、コメントありがとうございます!
先日、一丸さん他のブログを拝見させていただき、このリールの持病だという事がわかりました。
私はまだこの症状は出ていないのですが、先日、Oリングを切ってしまったのでそれと一緒に、予備としてキックレバーを注文しておきました。
Daiwa の HP を見ても200円なのですが、もしかして値段上がりましたかね?
しかし、もう少し丈夫な部品を使って欲しいものです。

今、I'ts ICV SOLAR の展開図を見ましたが、こちらは構造が少し違うようです。
仕様を変更したのでしょうかね。
Posted by ブログオーナー at 2012年08月27日 00:23
お早うございます。
感謝、感謝、感謝ずーっと感謝!!。
今朝無表示!?何だこれ〜、早速隣の釣具店に店員殿から「メーカー扱い修理ですので」(泣)

このブログ拝見し即分解有難うございました。
今後とも宜しくお願いいたします。
Posted by unamaru57 at 2013年11月22日 11:52
unamaru57さん、こんにちは。
お役に立てて、嬉しいです。

オイルなども挿していただくと、快適に長持ちするかと思います。
Posted by ブログオーナー at 2013年11月23日 18:29
電池交換、無事に完了いたしました。
ありがとうございます。
Posted by いいきぶん at 2014年04月27日 18:32
いいきぶんさん、こんにちは。
お役に立てましたら何よりです。
Posted by ブログオーナー at 2014年04月27日 19:20
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